放課後等デイサービスとは

放課後等デイサービスとは、
対象の年齢の子どもたちが放課後や休日に通所して、療育を受けることが出来る施設です。

こちらは2012年の児童福祉法改正により設置されたサービスで、
発達障がいや学習障がいの児童数が増加傾向にある近年で必要となってきている制度といえます。

対象年齢は、6歳~18歳ですが、理由によっては20歳までの利用が認められることがあります。

~18歳以上の障害者支援~

18歳までの子どもたちは、いわゆる「障害児」という区分で、
18歳以上になると「障害者」としての支援を受けることが出来るようになります。

ただし、障害の度合いや本人の特性によっては、
突然新しい施設や環境にスムーズに移行することが難しい場合もありますよね。

そういった子どもたちのために「移行期間」として18歳以上も
放課後等デイサービスの利用が認められる場合があります。
(ただし、とても稀な例である印象です)

解説ちゃん:

高校卒業後、就労支援B型に進んだけれど自閉症の特性で環境がしんどくなってしまったことから、お母さんの相談で改めて放課後等デイサービスの利用を検討することになった子がいたなあ~。その子は進路先で頑張ることになったので、18歳以上の利用はありませんでした!確かに、急に環境が変わるのは、ご本人もそのご家族さんも心配になりますよね。

従来は未就学児と就学児が通う同じ施設でしたが、

2012年の児童福祉法の改正によって、

に分かれました。

ただし、放課後等デイサービスも様々な形態や特色があり、

  • 低学年の小さいお子様の多い施設
  • 中高生が中心に集まっている施設
  • 軽度発達障害や学習障害を抱えたお子様が多く集う施設
  • 重症心身障害児を受け入れている施設
  • スキル向上に関する特化型の施設

などなど、本当に多種多様のサービスを提供しています。

就職をお考えの際は、各施設がどんなサービスを提供しているのか、
どんな子どもたちの支援を行っているのか見学に訪れることをおススメします!

業務内容

◎施設内の清掃やプログラムの準備

基本的に平日は放課後から子どもたちがやってくるので、夕方までの間に施設内の準備を行っていることが多いです。

◎子どもの送迎

学校やお家に子どもたちを送り迎えしている施設が多くあります。
場所によっては、就職の際に「普通自動車免許」の取得が求められていることもあります。

車の運転に慣れている方、大型の車が運転できる方は施設にとってありがたい存在です^^

◎子どもたちの支援

支援内容は、各施設の特色によって様々です。
宿題や学習を支援したり運動の手助けをしたり、創作活動に励んだり・・・
子どもたちの特性や能力に応じて、個別及び集団での活動や余暇を楽しみます。

令和6年より、「5領域」を含めた総合的支援をすることが求められています。

5領域とは、以下の項目です。

  • 健康・生活
  • 運動・感覚
  • 認知・行動
  • 言語・コミュニケーション
  • 人間関係・社会性

これらを中心に子どもたち一人ひとりに合ったプログラムを提供します。

◎保護者支援

子どもたち本人の困りごととは別に、お家や学校での様子から保護者様からのお悩みを聞く機会もたくさんあります。お子様への支援に関する要望もありますが、保護者様自身が困っていることもありますので、放課後等デイサービスとしての可能な支援を行ったり、他の施設や学校などとの連携が重要になります。

◎その他事務業務など

保険請求に関する業務や保護者様へのお知らせを作成するなど・・・

・  ・  ・

放課後デイサービスの基本的な役割は、
障害児の最善利益を保証すること」と「共生社会の実現に向けた後方支援」です。
子どもたち一人ひとりの特性を理解し、地域とのかかわりを意識することが重要です。

解説ちゃん:

ちなみに・・・
障害を抱えた子どもたちを一人でお家で留守番してもらうのは不安がありますよね。特に学校の長期休みなどには、親御さんがお仕事に行くための預け先としての役割も大きく担っています!そのため、営業時間も事業所によって異なります。

どんな資格が活かせるの?

◎児童発達支援管理責任者・サービス管理責任者

◎児童指導員任用資格
 ・社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学部・学科を卒業する
 ・教員免許
 ・社会福祉士
 ・精神保健福祉士
 ・高校卒業後、2年の実務経験

◎言語聴覚士

◎理学療法士

◎臨床心理士

◎公認心理士

◎看護師

などなど・・・
預かる子どもの特性によって、配置している職員も変わるので要注意です!

就職条件として資格必須の施設が多いですが、無資格から始められる場合もあります。

推定お給料

正社員:月額約20万円~35万円
年収約300万~490万円(ボーナス含む)

取得済みの資格などによって変動します。
基本的に、管理者や児童発達支援管理責任者は児童指導員よりもお給料が高いことが多いです。

(2021.1投稿)
(2025.6追記)

※年度や社会情勢によって、制度や推定お給料が変わる場合があります。
※常に情報の更新を心がけていますが、追い付かない場合もありますのでご了承ください。

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