福祉の職場

成年後見人とは

成年後見人とは後見人制度による、本人(以下被後見人)の代理権(同意権)を持つ職種です。

被後見人が認知症などで、判断能力が不十分になった際に財産などを守ることを仕事をしているます。

後見人制度の中には「成年後見人」「保佐人」「補助人」の三種類あります。

後見人とは「代理権」を行使しますので、本人だけでの決定では契約などはできないくらい強力なものです。※日常生活に関する行為は本人の意思で行えます。

保佐人・補助人は同意権や取消権などがあり、民法に定められている部分に関して行使うことができます。

制度には「法定後見人制度」と「任意後見人制度」があります。

簡単に言うと法定が判断能力が不十分になった後、本人・親族・4親等以内の親族・市町村が申請する場合。

任意が判断能力が不十分になる前に、誰かに依頼しておく形になります。

後見人の効力は絶大であり、代理権=本人の意思という判断なので家族の意見よりも優先されます。

ただし医療行為、手術の同意などは代理権は範囲外となりますので、家族の意見が優先されます。

主な仕事は、財産管理と身上監護であり、定期的に家庭裁判所に届ける必要があります。

※預貯金の管理、介護保険制度の活用、入院の書類作成、本人に不利益な契約の取り消しなど

成年後見人になれる人は、弁護士・司法書士・行政書士・社会福祉士などになります。

最近は市民後見人という、民間人の人も研修を受けてなることもできます。

社会福祉士だと社会福祉会に入り、必須研修を受講する必要があり4年くらいかかります。

最後に、成年後年人制度の代理権は

「本人を守る檻にもなるし、拘束する檻にもなる」と言われるくらい強力なものです

本人に寄り添い、財産を守るという心構えがないとできない仕事となります。

成年後見人のお給料(社会福祉士の場合)

被後見人一人につき1万円~2万円程度(財産などによる)

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